初心者でもわかるbaidu(百度)講座!

初心者でもわかるbaidu(百度)講座!

百度(バイドゥbaidu)というフレーズを最近、耳にすることが多いと思いますが、今回は、このbaidu(百度)について簡単に説明してみます。

【目次】

1.百度(bzidu)とは
2.沿革
3.提供しているサービスについて
4.問題点

1.百度(bzidu)とは

百度(バイドゥ、baidu)は、中華人民共和国で最大の検索エンジンを提供する企業であり、創業は2000年1月、本社は北京市、創業者の李彦宏(ロビン・リー)に。全世界の検索エンジン市場においては、Googleに次いで第2位(2009年8月調べ)、中国国内では、穀歌(Google検索)を押さえて最大のシェアを占めている。

2.沿革

創業者の李彦宏(ロビン・リー)は、北京大学を卒業後にニューヨーク州立大学へ留学。Dow Jones & Company, Inc.やInfoseekなどを経て、中国帰国後の2000年1月にBaidu, Inc.を創業。2005年5月にはNASDAQに上場している。
2006年12月に日本法人であるバイドゥ株式会社を設立し、2007年3月には日本語版サイト「Baidu.jp」を開始。
2007年6月にはBaidu, Inc.の社外取締役としてソニー前会長の出井伸之が就任している。
2008年1月に「Baidu.jp」の本格サービス開始。
2015年、自社開発したスーパーコンピュータの人工知能が音声認識能力コンテンストでGoogleなどを上回って世界一になったと発表、しかしながら、ルール違反発覚で出場停止処分に。
2017年7月5日、フォード、ダイムラー、NVIDIA、マイクロソフト、インテル、コンチネンタル、ボッシュなど50社と世界最大の自動運転車開発連合「アポロ計画」を設立。

3.提供しているサービスについて

検索システム:
2007年5月に負荷の少ない新型クローラである「BaiduChecker」を導入し、ウェブサイトに与える負荷を平均数百バイト程度に抑えられるようになり、2009年7月現在BaiduImagespider、BaiduMobaider、が別途クロールしており、BaiduMobaiderはRobots.txtを無視してクロールしている。

Baidu, Inc.では中国ユーザーのニーズを反映し、検索順位の決定にオークション的な手法を用いているが、この検索順位のモデルについて、日本には投入しないことを、日本法人の担当者が明言している。

Baidu.jpの画像検索機能における有害コンテンツの取り扱いに関し、日中両国内で話題となったが、現在、Baidu.jpではアダルトコンテンツフィルタが導入されている。2008年10月24日より、このフィルタ機能は初期設定で有効になっている。

MP3検索:
MP3検索はBaiduのユーザーにとって人気のある機能である。これはMP3、WMA、rmファイルなどの音声・動画ファイルを検索できるサービスで、MP3検索は主に中国の音楽の検索に使用される。

地図:
Baiduには、地図の検索機能が組み込まれている。日本語版検索サービスには地図検索は含まれていない。
2013年8月から百度全景(中国語版)(ストリートビュー)が開始、中国国内の風景を見ることが可能。

4.問題点

尖閣問題
検索エンジンのホームページに尖閣諸島のイラストを掲載し、中国国旗がその上に飛んでいくというアニメーションを表示した。

日本語ソフトの入力情報無断送信
2013年12月、日本語入力システムのBaidu IMEが、入力文字情報を利用者に無断で百度自社のサーバーに送信していることが発覚。百度日本法人はデータを自社サーバーに送信したが入力精度の向上だと説明するにとどまった。

Android OSに対するバックドア作成
2015年10月、Baiduが提供するソフトウェア開発キット(SDK)「Moplus」に「Wormhole」と呼ばれる極めて深刻な脆弱性が存在することが報告された。 トレンドマイクロ社がこの脆弱性について調査を進めた結果、翌11月に、「Moplus」に意図的なバックドア作成機能が搭載されていることを確認し、これを公表した。